繰り返しと省略 (短縮、手抜き)
譜面のページ数を減らす、記入の手間を減らす目的で繰り返しや省略が用いられます。主な繰り返しと省略の例を紹介します。
小節単位のリピート(特にドラム譜面でよく使う)
上の段は、1小節目のパターンの3回繰り返しです。下の段は、1と2小節目を3、4で繰り返します。2小節繰り返しの記号が別にありますが、使ったMuseScoreにその記号がないので、文字で書きました。
指定範囲のリピート
、
- 1段目は、4小節を1回繰り返し(合計8小節) — 文字で指定なければ繰り返しは1回だけ
- 2段目の第4小節を2回目は2. のフィルインに替える (|| は曲の区切り) — 1,2,3と4など、3回以上の繰り返しもある
一気に戻る
- D.C. (ダ・カーポ) — 曲の先頭 (マークなし) に戻る
- D.S. (ダル・セーニョ) — セーニョマーク
に戻る
- 次のCodaを使う場合は、正しくは D.C. al Coda、D.S. al Coda
- Codaなしで終わる場合は、D.C. al Fine, D.S. al Fine
- al の部分は省略されることが多い
戻ったあとはどうする (to CodaとCodaマーク)
- D.S. で戻ったあとは原則として、ブロック繰り返しはなし — 繰り返す場合は、D.S. w/ repeat などで指示 (w/ はwithの略)
- to Codaで、D.S. の後のCodaマーク
にジャンプして終了
- Coda、セーニョ (segno) マークの種類を増やして、より複雑な繰り返しを示すことがある
D.C. と D.S. 使用例
演奏順: Intro, A, A, B, Intro, A, B — Introなどは、リハーサルマーク (合奏のさいに譜面上の位置を示すのに便利)

D.S. al Coda
演奏順: Intro, A, A, B, C, A, Bの2小節、Coda 6小節 (結構ややこしい)
以上
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