録音・録画してみよう
録音・録画の目的
目的によって、必要な記録品質が違います。音だけでなく動画も記録すると姿勢やスティックの振り方などがわかりやすく、反省や先生にアドバイスを受けるために役立ちます。
- 自分の反省用、先生に見てもらう — 音だけでなく動画も記録すると姿勢やスティックの振り方などがわかりやすい
- 動画サイトに投稿する — 高音質、高画質で記録 (別コースで説明予定)
いちばん簡単な録画方法
スマートフォンのカメラ機能でビデオ撮影するのが最も簡単ですが音質は期待できません。しかし、姿勢やスティックの握り方、振り方などを確認するためには十分でしょう。
撮影位置の例(簡単な順)
- 正面 — 全景撮影、スネアの手元が撮影できる角度で顔まで入るようにするとカメラはかなり高い位置になる。カメラの画角が小さめだと、少し後ろに下がるので、より高くする必要がある。
- ハイハット側 — 全景撮影、高さは正面より低めで良い。カメラによっては少し離れる必要がある。
- ハイハット側足元 — カメラを低くして両足が見えるようにする
- フロアタム側 — 全景
- 真上から — カメラ固定が難しい
レッスンビデオでは、これらの位置のカメラを切り替えたり合成したものが使われています。他に右足キックペダルをアップで撮影することもあります。
ビデオカメラ設置方法の例
自分で撮影する前提でビデオカメラを固定する必要があります。基本は普通のカメラ固定と同じですが、市販の三脚はカメラが目線の高さにすることが前提なので高さ不足です。また、高さが十分な三脚は足の広がりが大きいので、ドラムの近くに置けないことがあります。以下のどちらかの方法をとるとよいでしょう。足元は何かのおまけの小型三脚で済むと思います。
- 普通サイズの三脚 + 延長用の棒 + 三脚付属の雲台 + スマートフォン取り付けホルダ
- ブーム型マイクスタンド + マイクスタンド用カメラアダプタ + カメラ雲台 + スマートフォン取り付けホルダ
スマートフォンの中央をホルダにつけると録画ボタンが押せなくなることがあるので、操作可能な位置にずらしましょう。また、以下のビデオでは、ホルダが画面を隠してしまうので、裏表逆のほうがよいでしょう。画面が見える、かつ、ホルダがレンズをじゃましない位置に合わせるのが少し手間です。
スマートフォンの標準カメラ機能のビデオ画質設定
- Android — カメラを起動、ビデオに切替、設定ボタン、ビデオ解像度、フルHD(30fps) (スロー再生したい場合は、60fps)、その他 (追尾フォーカスはoffがよいかも)
- iOS (iPhone等) — 設定、カメラ (ビデオではない)、ビデオ撮影 (1080p/30fps)
- 撮影時は外側のカメラを使う (外側でないと高画質で撮影できない)
撮影したビデオの保存先
iCloud (5GB無料)、Google Drive(15GB無料)、Dropbox(2GB無料) などのいわゆるクラウドサービスを利用するとよいでしょう。保存、PCとスマートフォンでのファイル操作、知人とのファイルやフォルダ共有が簡単です。無料で利用できるストレージ容量は2019年2月現在) のものです。iDriveは無料サービスでは、フォルダ単位の共有設定ができないなど、Androidユーザにはちょっと使いにくいようです。以下にGoogle Driveの使い方を簡単に説明します。他にMicroSoftのOneDrive (5GB無料)があります。
- iPhoneユーザ: Google Drive をApp Storeからインストール(無料) — Googleアカウント設定 (PCで先に作成してもよい)
- Androidユーザ: Google アカウントを持っているはずなので、インストール済Google Driveでログインして動作確認する。GoogleアカウントはPlayストア、gmail、YouTubeなどで共通。
- PC (Windows、macOS等) の標準Webブラウザ (Edge、Safari) でGoogle Drive にログイン。自動同期には専用アプリケーションをインストール。
共有設定はフォルダまたはファイル単位で2通りあります。簡単な方は、「リンクを知っていればだれでも読める(書けない)」、他方は共有相手を個別指定してファイルを編集、追加できるようにすることですが、先に相手のGoogle用電子メイルアドレスを聞いておく必要があります。
スマートフォンのカメラ機能の限界
- 内蔵マイクはモノラル (ステレオの場合もあるようです)
- ほとんどの機種では音が大きすぎてひずむ — 感度を最小にできたとしても変わらない。マイクの最初の回路で歪んでいる。
- マイク感度の手動調整機能がない — 自動調整では、演奏の音量差がわからない。静かなところでの雑音が気になる。
結果として、音楽的に良い音になりません。ステレオ外部マイクをつけて、別のアプリ(ケーション)を使えばよい音で録画できます。別コースで詳しく説明します。
サンプル動画
Sony SO-02H (Z5 compact、Android)とiPod Touchの標準カメラ機能で撮影しました。撮影位置はビデオ先頭の写真の通りです。どちらもOSは最新 (2019年2月現在)です。私はAndroidユーザなので、iPhoneの代わりにiPod touchを使用しました。比較的新しいiPhoneではこれほど音が歪まないそうです。
歪が激しくて音が悪いです。ビデオ中の波形をみると、かなり潰れていることがわかります。
カメラ位置はZoom Q2n 4K (音楽用ビデオカメラ)とほぼ同じにしたところ、スマートフォンの画角が小さくて、顔が入っていません。少し下げて、高くしないと全景が入りません。画角は機種によって異なるので、実験して位置を決めてください。
良い音で収録したい場合は、少し知識とお金が必要です。詳しくは別レッスンで説明します。
以上
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