耳を守ろう (インイヤーモニタ、密閉型ヘッドフォン)
耳栓/イヤフォン・ヘッドフォン
大きい音に長時間さらされていると「騒音性難聴」になる可能性があります。聴覚は元には戻りにくいので、特にドラマーは耳を保護する必要があります。
耳を保護する方法は、遮音性が高い耳栓、A) イヤフォン、B) 密閉型ヘッドフォン、工事現場や空港関係者が使うヘッドフォン(音はでない) などです。普通のイヤフォンでも少しは遮音効果があります。
- A) 遮音性が高いイヤフォンは、In Ear Monitor (IEM)と呼ばれるタイプで、プロの歌手やバンドメンバーが使っているものです。
カスタムがベストですが、高いので、まずは、Shure SE215 (1万円くらい) などを試すとよいでしょう。より安いSE112も遮音性については同じで最大-37dBと表示されています。 - B) リスニング用ヘッドフォンは、開放型が多く遮音効果が低いので、密閉型、いわゆる「モニタ用ヘッドフォン」を選ぶ必要があります。モニタ型ヘッドフォンもドラム練習用であれば、1万円以下のもので十分でしょう。Vic Firth SIH2、Shure SRH240などが該当します。SIH2はドラマー向けなので遮音性は-25dBですが、SRH240はスタジオモニターが主な用途なので、SIH2ほど遮音性が高くないと思われます。
IEMにするか、ヘッドフォンにするかは装着感の好みと求める遮音性で考えましょう。遮音性はIEMの方がよさそうです。ヘッドフォンは頭を振ると確実にずれるし夏は暑いし 🙂 普通のイヤフォンの上にヘッドフォンを装着して遮音性をアップして、音はイヤフォンからだけ出す方法もあります。
注意
- ノイズキャンセリング機能つきヘッドフォン・イヤフォンはドラムの大音量をキャンセルできないかもしれません。
- 有線接続できる製品を選びましょう。Bluetooth接続には遅れがあり。自分のドラム音をドラムなし音源とミックスして、モニタするとずれます。耳栓として使うのならBluetoothでも構いません。
- 量販家電店の店頭で見つからない製品は、イヤフォン専門店、通信販売などで探しましょう。
ドラム音の大きさ
ハードヒットしたときの音量(音圧)を頭の位置で騒音計で測ってみたところ、最大122.5dBSPL(デシベル、Sound Pressure Level)でした。2.5m離れたところでも110dBSPLでした。
聴力に悪影響がある音量と時間
90 dB で 8時間
100 dB で 2時間
115 dB で 15分
130 dB は短時間でも痛み
140 dB ジェットエンジンの近く (耳栓必須)
耳を保護しないで、毎日1時間のドラム練習を続けると難聴になるかもしれません。
SPL計測サンプル動画
以上
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