音符とドラムの対応 (不統一)、ドラム特有の記号、書き方のバリエーション
近年では、譜面はほとんどコンピュータで書かれたもので、使うソフトウェアによって、記号やドラムの位置が少し異なります。きちんとした譜面やサイトでは、これはこのドラム等の用例 (legend、key) が示されています。それ以外の場合は、慣れれば大体わかる:-) といういい加減な状況です。
ドラムと譜面上の音程の対応
ドラムやパーカッションの譜面では、音符は音程ではなく叩くドラムの種類を示します。タムは概ね音程順になっていますが、スネアの音はタムより高いこともあるし、シンバルは音程がはっきりわかりません。
- 幸いほとんど共通: ハイハット(一番上の5線かその上)、スネア (上Cの位置)、キック(下Fの位置)、3つのタム (上からE, D, A)
- 以下は色々探した中で最も詳しいものです。 (drummagagine.comより引用) drummagazine.com, Drum Notation Guide, http://drummagazine.com/drum-notation-guide/, Aug. 2009.
- お
- シンバル類の表記は本当にバリエーション豊かです。クラッシュは右と左に置いた場合その区別まで書き込んだものはほとんどみあたりません。
- ハイハットオープンは音符の上に小さな○で示されることも多いです。closedの表記で、ハーフオープン等の言葉による指示もあります。
- ゴーストノートはスネアでほとんど聞こえないくらいの小さな音、バズは小さなズズって音でしょう。
- Rim Clickはリムショット、closed rim shotとも呼ばれますが、スネアの中にスティックを置いて、リムでカンという音を出す、ボサノバや曲の中の静かな箇所で使うものです
- ダブルやロールの回数は上記の省略ではわかりませんが、線の数が多いと多いということでしょう。
- キックペダルがダブルの場合、上記のように左右を区別することがあります。
- Hi-hat pedalは自然に踏む場合も上記のように書くことがありますが、右手はライドシンバルで、ハイハットの踏んだときのチッという音が必要な場合に特に記入されています。
- Hi-hat splashは難しいですが、かかとで踏んですぐ離す感じで、シャンという音をだすときに使います。
他の注意点
- 打楽器は音が伸びないので、例えば、1/4音と(1/8音符 + 1/8休符)は同じ (下図参照) — わかりにくいときがある
- 手の音符は上に棒、足の音符は下に棒で別に書くことが多い。どちらも上に棒の方がわかりやすい場合もある。– 結局やることは同じだが読みやすいかどうか。
いくつかの例 (Muse Scoreで作成)
1/4音と1/8 + 1/8 休符 (音は同じ)
手と足を別に書くか、一緒に書くか
タイを使わない書き方、使う書き方 (クラッシュシンバル音は持続するが、ベースドラム音は持続しない)
以上
コメント