ドラムセットの配置調整
まず、椅子の高さと位置を合わせましょう。キックペダルとハイハットペダルに足を載せたときに、膝の角度が90度(直角)より少し開く程度が一般的です。はじめのうちは、メジャーで高さを測っておいて、それに合わせると間違いがないと思います。慣れると、多少高さが違ってもプレーできるようになります。
私は、最初のうち、次の3つの高さをメジャーで測っていました。慣れれば、なんとなく合わせられます。
- 椅子(ドラムスローン)
- スネア
- ハイハット
何らかの都合で椅子が十分下げられないときは、スネアとハイハットの高さもその分だけ高めにするとよいでしょう。
セッティング順
図や写真は参考資料のものを見てください。参考資料で概ね共通なセッティング順で紹介します。先に決めた位置は絶対に変更しないわけではなく、少し演奏して気になるところを微調整することになるでしょう。
右利きでハイハットを右手で叩く前提の説明です。左利きの場合、逆配置にするか、右利き用の配置で、左手でハイハットを叩くオープンハンドのプレーが考えられます。
- (番外) ベースドラム: ドラムが床に固定されているか、キックペダルが固定されているか、ヘッドの張りが緩すぎたら少し締める — ベースドラムの打面の反対側の外枠が固定用の脚金具で床より少しあがっている、自分の前に使っている人がマイペダルを使用した場合スタジオのペダルが固定されていないことがある。床にカーペットやゴムが敷いてある場合は、ペダルのスパイク (固定ピン) を出して滑り止めにする。
- ドラムスローン (椅子) の高さと位置: 体が前傾しないが両腿の動きを妨げない程度に浅く座る。キックペダルとハイハットペダルに両足を載せ、膝が腿より少し下がる程度の高さで位置を決める。ダブルキックペダルを使う場合は、それも先に取り付けておく。スネアとハイハットの位置を後で調整したら、それに合わせて微調整する。
- スネアの高さ、位置、傾き: お好みでよい。基本は、決めたスローンに座って、自然に真ん中が叩ける距離、高さは手が腿に当たらない高さ、手前が少しさがるように傾きをつける。 — 離しすぎて、ベースドラムやタムと接触しないように。
- ハイハットの位置と高さ: これもお好みでよい。右手でハイハット、左手でスネアを叩く前提では、手前に置きすぎると左手の動きを妨げるので注意。高さは右手上腕を床と平行に構えた延長線より上。– ロッド(棒)が緩んでいないか確認する(ネジ固定なので時計回りに締める)、トップのハイハット取り付けが緩んでいると、演奏中に外れる。ハイハットスタンドがずるずると前方に滑りそうな場合は、スパイク(固定ピン)を出す。
- タム (ベースドラムの上): ベースドラムに接触しない範囲で手が届きやすい高さ、水平位置と傾きを調整する。ベースドラムに接触しやすいお大きいほうから調整したほうが楽。音がひどい場合は先にチューニング。くるっと回して、裏ヘッドのチューニング、戻して表。– ベースドラムが22インチ以上の場合、あまり下げられない。傾きを大きくすると叩きやすくなるかもしれないが、スティックを打面に対して立てて叩かないように注意。立てて叩くとヘッドがぼこぼこ (凹みだらけ) になる。
- フロアタム: 高さはスネアと同じくらい。基本はキックペダルを踏む脚を軸にスネアと対称に。
- クラッシュシンバル、ライドシンバル: クラッシュは左右に各1枚、ライドは右に1枚。目の高さくらいが叩きやすいですが、高くする人もいます — 右クラッシュとライドの順番はお好みで
電子ドラム
私は電子ドラムを持っていないので詳しい説明ができません。アコースティックドラムも演奏する方が多いと思います。その場合は、アコースティックドラムのときと同じ配置にすると違和感がないでしょう。電子ドラムだけを演奏するのであれば、タムやシンバルが近めであってもよいと思います。
ビデオレッスン例 (当サイトのビデオはまだありません)
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参考URL
- https://36music.com/drumlesson/basic/howto-setting/ — 写真のスネアヘッドがつるつるですが、わかりやすい説明
- https://www.shimamura.co.jp/shop/ms-ikebukuro/information/20180420/946 — これもわかりやすい。シンバルの高さ等。
(英語サイト)
- https://www.libertyparkmusic.com/setting-up-drum-kit/
- https://www.elephantdrums.co.uk/blog/guides-and-resources/drums_setup_guide/
- http://drummagazine.com/back-to-basics-how-to-set-up-your-drums/
- http://vicfirth.com/fresh-approach-drumset-3/ — セッティングだけでなく、23ページの入門書PDFファイル (英語読めなくても図解でわかる)
- https://beginnerdrums.uk/how-to-play-drums/how-to-set-up-a-drum-kit/
ドラムの先生に実地で教えてもらうのが一番です。
以上
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