1. EAD10の取り付けと設定、機能テスト
AndroidでもRec'n'Shareが使えるようになったので (スマートフォンはAndroidの) 管理人もEAD-10を買いました。iPod Touchは持っているので、それでも動作確認します。このレッスンでは、まずEAD10本体だけでできることを確認します。詳細は「取扱説明書 」(同梱、オンライン)、「リファレンスマニュアル」と「データリスト」(オンライン提供のみ) で確認してください。
- 買ったもの: Yamaha EAD10本体 (税込 4.6万円) + シンバルスタンド等取り付け金具 (例えば Yamaha CSAT924ABP, 2300円)
- 買わなかったオプション: ドラムトリガー、パッド、ペダル類 — 生音録音が目的の場合不要
- 2019年クリスマス頃の納品で、ファームウェアバージョンは1.02でした。2019年11月1日に2.0が出たことを1月になってから知りバージョンアップしました。
取り付けた状態 (写真)
ハイハットスタンドにはスティックホルダーを装着済なので、本体ユニットは譜面台に取り付けました。ドラムセットはYamaha Stage Custom (旧モデル) Bass 22インチです。
0. 準備と初期設定
- マイクゲイン、キックトリガーゲイン調整
- 取扱説明書 p.27 オート設定
- できるだけ大きな音で叩いた
- マニュアルで手動調整できる (まだ試していない)
- オートパワーオフは不要であれば解除 — p.29
- シーン選択 (説明は「データリスト」にしかない)
- 最初 (1番) のArenaがナチュラルだが、リバーブ強すぎ、キックトリガー音が大きすぎる — 手動調整で下げるとよい
- 編集して自分の設定として保存 (やらなくてもよい) — p.35から
- リバーブ、トリガーのレベル調整
- リバーブの種類をPLATEに変えてみた
- 音楽に合わせて叩いて録音して再調整
- イフェクトはCompressorがセットされているが0になっている。上げればCompが効く
- 他にシーン Compressor が自然な音 — リバーブ、イフェクト、キックトリガー音を調整
- CompressorはハウリングしやすいのでステージでPAにつなぐときには注意
- イフェクトでCompressorのかかり具合を調節できる
- トリガー (キック音) は0になっているが、上げると出る。キック音の種類がArenaと違うかも。
- USBドライブ (メモリ) を挿しこんでおく (本体メモリの録音時間が短い) — 8GBもあれば十分でしょう
機能確認その1 (アナログLine出力を録音)
注: 話している部分は聞き取れるようにビデオ編集時に音量を上げました。集音ユニットの近くで大声を出さないとドラム音量に負けます:-)
注2: ファームウェアを更新すると、センサー音量調整ボタンを押してマイク感度を上げられますが、話すときはドラムを叩いてはいけません。
- シーンArena
- 初期設定: リバーブ少々、トリガー (キック) 全開
- トリガー下げる (0)
- リバーブを下げる
- イフェクト (コンプレッサー) 中ほど (各ドラムではなく全体にかかるので、やや不自然)
- トリガーを少しだけ混ぜる
- メトロノーム音はライン出力からでないのであきらめ –> 訂正
- Menu/Utility/General/ClickOutput : 切り替えてラインにも出力可能
- ファームウェアバージョンアップで、Allを選ぶとUSB出力、レコーダーにも
- シーンComPressor — すみませんカメラがお辞儀しました
- 初期設定: リバーブ(低)、Compressor(中)、トリガー(0)
以上
機能確認その2 (アナログLine出力を録音)
- 音楽プレーヤーのヘッドフォン (Line出力) をEAD10のAux入力 (ミニステレオ) につなぐ
- 音楽は管理人が自作した練習用ドラム抜きトラック (クリックあり)
- EAD10をレコーダーモードに切りかえ、ソースをAuxに指定
- 録音スタート、プレーヤーの再生スタート、録音停止、保存 (Save)
- 録音時にAux入力の音がLine出力に出ました!
- 録音した音楽を再生しながら、ドラムを叩く
- ヘッドフォン出力で確認できる
- Line出力からも音楽が出るか?
- 録音ボタンと再生ボタンを同時に押して録音開始
- 両方の音がLine出力に出ました!
- 注意: バランス調整は後で変更できません
- 録音 (USBメモリ) した音楽とドラム音を再生できました!
注意: USBドライブに用意した音楽wavファイルの再生 — サンプルのピークが大きすぎるとダメ(invalid file)
- PCで、あるバンドのオフィシャルYouTubeビデオの音声をwav形式で保存 (16bit 48kHz PCM)
- 聞いた感じ、思いきりリミッターがかかっていて、音が大きい
- EAD10用に44100Hzに変換、PCで再生確認後、USBドライブにコピーしてEAD10で再生
- invalid file表示が出て再生できない
- 少し音量を下げたら再生できた (-3dB)
- 推定原因: ピークがちょうど0dB (音声サンプルの最大値がmax)、または、true peakが0dBを超えた
EAD10の3つの音声出力
- ヘッドフォン出力 (アナログ、ステレオフォーンジャック)
- メトロノーム (クリック) を含めすべての音が出る
- ミニステレオプラグ機器をつなぐときは変換アダプタが必要
- ライン出力 (アナログ、モノラルフォーンジャック x 2 (LとR))
- PAや録音機器接続用 (Lだけ差し込むとモノラル、LとRにそれぞれつなぐとステレオ)
- 実験では、メトロノームの音だけ出なかったのですが、
- 実はMENU/Utility/General/ClickOut でphones + LRに切り替えれば出力されます
- USB入出力 (ディジタル)
- EAD10をオーディオインタフェースとして接続する端子
- ☆EAD10がレコーダーモードのときは動作しない (認識されない)
- プリンタ用のUSBケーブルでPCと接続する
- スマートフォンと接続するときは、USBホストアダプタ (Android)、Lightning to Cameraアダプタ (iOS) も必要
- 出力は標準設定ではドラム音だけ — L/Rはイヤフォンでモニターするときと逆のようです
- ファームウェア更新で内蔵メトロノーム音を出力可能
- MENU/Utility/General/ClickOut でallを選択
- Rec'N'Shareで録音できる
- Aux入力はUSB端子からは出ない
- 設定変更すると、USB端子から入ってきた音声(伴奏)がUSB出力で戻せるらしいが、Rec'n'Shareを使うときは、伴奏音源はスマートフォンに入っていて後でミックスできるのでこの設定は不要。
- ファームウェア更新で内蔵メトロノーム音を出力可能
- Rec'N'Share使用時はスマートフォンから送られる音声がEAD10で再生される
- ヘッドフォンで聞ける
- 音量が調整できる
- ライン出力からも送られた音声が出力されるか? — 未確認 (多分出る)
以上