スティックの持ちかた (先生の解説ビデオあり)
右利きを前提として説明します。左利きのかたは左手は利き手でないほうの手と読み替えてください。
トラディショナルグリップ (Traditional Grip/Regular Grip)
左手だけ手のひらを横にして握り前腕の回転運動で打つスタイル。レギュラーグリップとも呼びます。ジャズでは主流と思われます。タムなどには届きにくいですが、そのまま叩く、持ち替えるスタイルがあるようです。本来は、写真のように、ドラムを肩にかけて右下がりになった打面を左手で叩くための奏法です。右手の持ち方に特に指定はありません。ブラシを使うときに有用。
マッチドグリップ
文字通り両手で同じようにスティックをつかむスタイルです。German、American、French Gripの3つの名前がついています。名前の由来は、Frenchはフランスのクラッシックのティンパニー演奏用、Germanはドイツ軍隊のマーチ用スネア用の力強い奏法、Americanは20世紀になって考案された中間的なアメリカ式、だそうです (根拠資料検索中)。
共通点
- スティックの重心より少しエンド側で、そこを支点としてスティックがよくはねる位置を探す。
- French、American では人差し指の第一関節と第二関節の間でスティックを支え親指をあまり曲げずに添える。Bruce Beckerによれば、Germanでは中指に載せ、人差し指は使わない(伸ばす)。
- 他の指は握らず軽く添える — ダブルストロークなど細かいコントロールに使う
3つのグリップの比較
どのグリップも腕に力を入れずに試しましょう。お薦めはAmericanです。実は何年練習しても左手は右手と完全に同じにはならないかもしれません。自分がプレーしやすいグリップを見つけましょう。
- German: 肘を脇から離して、スティックがほぼ直角になるように構える — 結果として、手のひらが下向きになり、ハードヒットに向く。反面、細かいコントロールには向かないと言われている。ダブルストロークでは支点の中指を曲げてスティックを持ち上げる動作で2つめの音が出せる。
- French: 肘を脇にピッタリつけてスティックがほぼ平行(図は極端なので実際にはもう少し角度がつく)になるように構える (脇にタオルを挟んで落ちないくらい) — 結果として、親指が上向きになり、中指以後の指で細かいコントロールが可能になる。反面、ハードヒットには向かない。
- American (中間): 肘を少しだけ脇から離して、スティックが45度くらいになるように構える — 特徴も両者の中間なので、オールマイティなグリップとして、これで始めるとよい。
Questions
- 重心からどのくらい後ろに人差し指を置けばよいでしょうか。
- スネア以外のハイハット、タム、シンバルを叩くときも同じでよいのでしょうか。
- 曲によって、曲の部分でグリップを変えることはありますか。
以上
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